家づくり

平面特性を活かしたゾーニング 前編

前回はリノベーション

の設計を始める前の下準備として
平面特性と施主要望について書きました。

今回はその2つを活かすためのゾーニングについて書いていってみたいと思います。

ゾーニングとは

ゾーニングとは平面特性と施主要望を鑑みると大体この場所には

リビングゾーンはここにあるべきだよね!
リビングゾーンとキッチンゾーンは近くにあるべきだよね!
子ども部屋ゾーンはリビングからは遠くにほしい!

といった各居室の大よそのゾーンを決めていく作業です。

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①最も良い場所

まずこの部屋(敷地)にとって、どこが1番魅力的で「最も良い場所」なのかを考えます。

最も良い場所にはメイン居室であるリビングゾーンや
施主要望が強く計画のコンセプトとなる居室のゾーンを配置します。

わが家の最も良い場所は光の多くが集まる南側のゾーンです。
このゾーンは室内だけでなく、庭も含めた内外ともに気持ちが良い場所です。

広い庭と道路には高低差があることによって、外からは室内が見えにくく、
室内からは外へ開放した空間とすることが可能なゾーンでした。

次に良い場所は北側の窓のあるゾーンです。
北側は一般的に敬遠されがちな場所ですが、
終日安定してほんのりと明るい反射光が入ってくる良い場所です。

特に角部屋ではない集合住宅の中間室にとっては
窓があることが非常に貴重で、光と風の取入れ口として最適です。

庭を含めると南北に長いことは良い特徴ですが
一方で、部屋の中央付近はどうしても暗くなりがちです。
また、東西には隣家との界壁となる壁が全面にあるので
互いのために音への配慮が必要なゾーンと言えます。

②東西の壁面全面と利用した収納ゾーン

デメリットのように感じられる中間室の壁面ですが
収納家具を大量に並べるのにもってこいの場所とも言えます。

ところどころに収納を置いて空間を分断するのではなく
収納をまとめることで、部屋中央に大面積の床面を集めることができます。

また、収納内には空気・服・本など吸音してくれるものがぎっしり詰まります。
そのため、自分が出す音・相手が出す音の両方を吸収し、
気になる隣家間の音の問題も解消することができ、まさに一石二鳥!

③リビングゾーン

①にて前述した南側の最も良い場所にはリビングゾーンを配置します。

リビングゾーンはダイニングキッチンゾーン・テラスゾーンを含めた
内外に連なる一体的なゾーンとすることで
庭のあるこの立地を最大限活かすことができると考えました。

子どもがまだ生まれたばかりで、子どもと過ごす時間を大切にしたいという
要望があったため、日々生活の中心となるリビングゾーンの近くに
寝室ゾーンを配置し、昼寝の際も近くで見守ることができます。

(余談ですが、計画中にある番組で2階に寝ていたお子さんがベッドと壁の間に
挟まれ窒息してしまい、脳に重篤な障害が残ってしまったという話を見たため
その影響が多分に含まれ、このゾーニングとなりました。
不慮の事故は極力防ぎたいですね。)

長くなりそうなので、今回はここまでとします。
次回はゾーニングの後編を書いてみたいと思います。

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日々の設計業務でもよく参考にしていて、一般の方でも読みやすい本を
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